施策 1-(4)-ア-④
施策展開「沖縄文化の継承・発展・普及」の

文化財の保存・活用

関係部等: 教育庁テーマ文化・スポーツ
B 概ね順調
令和7年度の
4年間の判定
  1. R4R4: 未公表
  2. R5R5: 順調
  3. R6R6: 概ね順調
  4. R7R7: 概ね順調
ひとことで言うと(実施計画の「施策の方向」から)

沖縄の先人たちの英知が刻まれた貴重な文化財の適切な保護と保存状態を考慮した効果的な利活用を推進するとともに、地域に残る伝統行事等の民俗文化財の調査や映像・記録作成等に係る関係機関への支援を通して、文化財の保存・活用に取り組みます。

施策の方向をすべて読む

・沖縄の先人たちの英知が刻まれた貴重な文化財の適切な保護と保存状態を考慮した効果的な利活用を推進するとともに、地域に残る伝統行事等の民俗文化財の調査や映像・記録作成等に係る関係機関への支援を通して、文化財の保存・活用に取り組みます。 ・無形文化財については、保存会等が行う取組への支援や映像資料・報告書等の記録保存に取り組みます。 ・文化財の新たな指定に向けた調査、米軍基地内を含む埋蔵文化財の各種調査と保存・活用、在外文化財の調査、戦災文化財の復元等を進め、貴重な文化遺産の後世への継承に取り組みます。

(R7)
7/7件が順調
(R7)
0/1が計画値に到達
達成率 78.6%

成果指標:ゴールまでの道のり

スタートからゴールまで、点線の計画どおりに進んでいるかを青い点の実績値で見ます。

文化財の指定件数(累計)(件)

担当: 教育庁文化財課

達成率 78.6%R7の計画値にまだ届いていません

  1. スタート1,434件
  2. いま1,456件R7の 1,462件
  3. ゴール1,476件(R9年度)県の見通し 目標達成の見込み

R7から中期になり、ゴールが新しくなりました。

県による説明(R7・教育庁文化財課)

市町村等の関係機関と連携しながら、文化財指定に向けた取組を推進した結果、国・県・市町村指定の文化財件数は近年増加傾向にあるほか、令和7年度の実績値も目標値に近接していることから、「目標達成の見込み」と判断した。

表で見る
文化財の指定件数(累計)の年度別の値
報告年度基準値その年度の計画値実績値達成率目標値県の見通し
R7
中期
1,434件1,462件1,456件
78.6%1,476件
R9年度
目標達成の見込み
R6
前期
1,434件1,458件1,451件
70.8%1,458件
R6年度
目標達成の見込み
R5
前期
1,434件1,450件1,447件
81.2%1,458件
R6年度
目標達成の見込み
R4
前期
1,434件1,442件1,440件
75%1,458件
R6年度
目標達成の見込み
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スタンプは各年度のです。名前を押すと、4年分の活動内容・予算・県の検証と改善案を見られます。

この施策の主な取組の進捗状況
  • 順調
  • 概ね順調
R4前期
7件
R5前期
7件
R6前期
7件
R7中期
7件
表で見る
順調概ね順調計
R46
85.7%
1
14.3%
7
R56
85.7%
1
14.3%
7
R66
85.7%
1
14.3%
7
R77
100.0%
0
0.0%
7
  1. R4R4: 順調
  2. R5R5: 順調
  3. R6R6: 順調
  4. R7R7: 順調
(R7)
民俗文化財の保存・継承に向けた取組支援件数(累計)
計画 1件 → 実績 1件 計画クリア
対応する成果指標: 文化財の指定件数(累計)
R7にやったこと

令和7年11月に長崎県で開催された九州地区民俗芸能大会において、仲西獅子舞保存会(浦添市)の出演・記録集作成を支援した。県指定有形民俗文化財1件の修理を実施した。

この取組の4年分の活動・予算・検証・改善案
  1. R4R4: 概ね順調
  2. R5R5: 概ね順調
  3. R6R6: 概ね順調
  4. R7R7: 順調
(R7)
文化庁補助による整備事業件数(累計)
計画 26件 → 実績 30件 計画クリア
対応する成果指標: 文化財の指定件数(累計)
R7にやったこと

国指定史跡等で30件の保存修理事業を実施し、石積みの修復工事、災害復旧工事、調査測量、史跡公園整備等を行った。また、各事業の整備委員会で整備方法や整備基本計画、基本設計の策定について指導助言を行った。

この取組の4年分の活動・予算・検証・改善案
  1. R4R4: 順調
  2. R5R5: 順調
  3. R6R6: 順調
  4. R7R7: 順調
(R7)
組踊・沖縄伝統芸能ワークショップの実施回数(累計)
計画 3回 → 実績 3回 計画クリア
対応する成果指標: 文化財の指定件数(累計)
R7にやったこと

組踊・沖縄芝居ワークショップを計画通り3回実施した。内訳は組踊ワークショップが2校(中城小学校、大平特別支援学校)、沖縄芝居ワークショップが1校(与那原東小学校)である。

この取組の4年分の活動・予算・検証・改善案
  1. R4R4: 順調
  2. R5R5: 順調
  3. R6R6: 順調
  4. R7R7: 順調
(R7)
保持者調査に関する冊子の作成件数(累計)
計画 1件 → 実績 1件 計画クリア
対応する成果指標: 文化財の指定件数(累計)
R7にやったこと

無形文化財の保存を目的として、保存会等が行う無形民俗文化財(民俗芸能)や無形文化財(芸能、工芸)の記録作成事業について補助や助言により支援した。

この取組の4年分の活動・予算・検証・改善案
  1. R4R4: 順調
  2. R5R5: 順調
  3. R6R6: 順調
  4. R7R7: 順調
(R7)
文化庁補助による埋蔵文化財緊急調査事業件数(累計)
計画 25件 → 実績 27件 計画クリア
対応する成果指標: 文化財の指定件数(累計)
R7にやったこと

令和7年度は27件の事業で埋蔵文化財の表面踏査や試掘・確認調査及び記録保存調査を実施した。また、報告書等の刊行で各種開発事業者や県民へ周知を図るとともに、協議・調整等の資料に資することができた。

この取組の4年分の活動・予算・検証・改善案
  1. R4R4: 順調
  2. R5R5: 順調
  3. R6R6: 順調
  4. R7R7: 順調
(R7)
文化庁補助による分布調査、試掘・確認調査事業件数(内訳)
計画 5件 → 実績 5件 計画クリア
対応する成果指標: 文化財の指定件数(累計)
R7にやったこと

普天間飛行場に所在する伊佐上原南遺跡の確認調査を実施した。また、今後の報告書刊行に向けて、過去の調査で得られた資料の整理作業も行った。

この取組の4年分の活動・予算・検証・改善案
  1. R4R4: 順調
  2. R5R5: 順調
  3. R6R6: 順調
  4. R7R7: 順調
(R7)
調査研究等の監修者委員会の開催回数(累計)
計画 9回 → 実績 20回 計画クリア
対応する成果指標: 文化財の指定件数(累計)
R7にやったこと

戦災等によって失われた琉球王国の文化遺産に係る模造復元品製作と発信業務の9分野の監修者会議を実施し、復元製作業務では資料調査、試作、本製作等を行った。発信業務ではSNS等により情報発信等を行った。

この取組の4年分の活動・予算・検証・改善案

観光ロードマップ この施策の主な取組の一部は、県の観光の個別計画でも評価されています:琉球王国のグスク及び関連遺産群の活用 施策 4-カ-②

一括交付金(ソフト)の事業

主な取組の評価とは別に、この施策に当たる一括交付金(ソフト)の事業ごとに、県が成果目標の達成状況をしたもの(◎達成・○概ね達成・△一部達成・未達成)です。

R6の評価(1事業)◎ 達成 1
一括交付金の事後評価

琉球王国文化遺産集積・再興事業

文化観光スポーツ部 文化振興課(博物館・美術館) 計画期間 H27~R13
  1. R4R4: ◎ 達成
  2. R5R5: ◎ 達成
  3. R6R6: ◎ 達成
R6の評価 ◎ 達成成果目標の達成率 100%
R6の成果目標
成果目標目標実績
模造復元の本製作に必要な科学的根拠、原材料の確保35点35点
科学分析等で得られた知見の発信1回4回

R6の予算額 7,634万円、執行済額 7,387万円(執行率 96.8%)、うち交付金 5,910万円

事業の内容と今後の方針

事業概要: 模造復元品を製作するための調査研究、科学分析、原材料調達、試作、成果発信等

今後の取り組み方針: ・令和6年度に得られた科学分析データや材料、試作をもとに、令和7年度はさらなる試作を行いそれらの検証を行う。また、検証結果を受け、必要に 応じて再度の試作を行う。十分な検証結果を得たのち、本製作の工程を進める。あわせて、復元工程で得られた新知見の発信を行う。

前の年度の評価(R5・R4)
  • R5: 達成(達成率 100%)、予算額 1,835万円・執行済額 1,817万円。成果目標: 復元候補の選定 目標35点 実績35点
  • R4: 達成(達成率 100%)、予算額 1,614万円・執行済額 1,480万円。成果目標: 復元候補の選定(35件) 実績復元候補の選定179件

出典: 総括表 10ページ(別のタブで開きます)、検証シート((4) 沖縄文化の保存・継承・創造と更なる発展 11ページ)(別のタブで開きます)

将来像1の一括交付金の事業をさがす・すべての事業をさがす

主な取組と同じ事業のこともありますが、名前や単位が違うことがあり、取組とは結び付けていません。予算額は前の年度からの繰越を含む事業費(国が8割・県が2割)です。

県のふりかえりと、これから

施策検証票に県が書いた、施策の推進状況の分析(Check)と推進戦略案(Action)です。

ふりかえり(令和7年度・Check)

当該施策の主な取組の進捗状況は「順調」である。令和9年度目標値は「目標達成の見込み」である。

主な取組

内部要因の分析 ①県の制度、執行体制 ・基地内埋蔵文化財分布調査事業については、跡地利用計画の策定に先立ち埋蔵文化財の調査が必要だが、県・基地所在市町村ともに諸開発に伴う調査も多いため、基地内調査に対応可能な埋蔵文化財専門職員が不足している。 ②他の実施主体の状況 ・史跡等の保存活用計画、整備、買い上げ事業については、整備事業は委員会において整備の方針を決定していくが、その内容が指定文化財の整備として適切なものであるよう留意する。また、文化財担当職員数を含む文化財保護行政のスキルに対して事業内容が負担過重となっている市町村があるので、整備の方針や申請書等の文書について特に留意して指導助言を行う。 ・無形文化財記録作成事業については、これまで作成した琉球舞踊の映像記録集は、保持者の経歴・実演等残す資料として作成しているが記録資料は時間が経つにつれ価値が増すものである為、現時点では作成した映像記録の活用は十分されていない。 ・埋蔵文化財の発掘調査については、市町村の埋蔵文化財専門職員は、現場件数に対して少数であることに加え、文化財全般の業務も兼ねるため、緊急の発掘調査が大規模もしくは同時多発的に生じた場合は対応が難しい。また、近年、一部の市町村で埋蔵文化財専門職員の新規採用が行われているが、大規模調査に際して新規採用職員の経験不足等が懸念される。また、県が文化庁等が開催する研修会等への参加を促すために、文化財担当者が参加しやすい環境の提供や研修内容について検討する。 ・基地内埋蔵文化財分布調査事業については、跡地利用計画の円滑化には埋蔵文化財の試掘調査が不可欠となるが、米軍施設内は制約が多く、十分な調査が進んでいないのが現状である。 外部環境の分析 ④社会・経済情勢の変化 ・史跡等の保存活用計画、整備、買い上げ事業については、国庫補助事業の交付額の割合が減少傾向にあるため、整備計画の事業期間について見直しが必要となっている。 ・埋蔵文化財の発掘調査については、平成25年の嘉手納飛行場以南の米軍基地14施設と区域の土地返還合意に関して、近年一部区域の返還に向けた具体的な動きがみられることから、返還予定地及び移転先に伴う発掘調査が急務となっている。 ・基地内埋蔵文化財分布調査事業については、毎年のように米軍施設内での調整条件が変更となるため、その調整に時間を要することで、調査期間の短縮等の影響が懸念される。 ・戦災等により失われた琉球王国時代の文化遺産の調査研究については、監修者会議において、国外所在の参考事例調査の必要性が求められたが、物価高騰や国際関係の悪化等を考慮した上で調査を行う必要がある。 改善余地の検証等 ⑦その他内部要因 ・民俗文化財の保存・継承については、九州地区民俗芸能大会への派遣や補助事業の取り組み事例を紹介し、地域の伝統文化の保存継承に対しての同事業の有用性について、市町村担当者への周知を図る必要がある。また、市町村への推薦依頼は、昨年度よりも早く行うことができたが、過去に派遣経験がある団体が再度希望するケースがあり、なるべく派遣経験がない民俗芸能団体を推薦するよう、市町村に依頼する必要がある。 ・組踊等教育普及啓発事業については、児童生徒がより意欲的に取り組めるよう、解説と体験活動のバランスを重視したワークショップの実施に取り組む必要がある。 ・無形文化財記録作成事業については、九州地区民俗芸能大会で上演した民俗芸能の記録(映像を含む)を作成しているが、活用についての周知が十分ではない。また、保存会等において、映像や記録の作成にとどまり、成果物の効果的な活用方法について検証されないケースもあると考えられることから、継続してその活用に助言する必要がある。また、他機関等へ記録の周知と活用を促していく。 ⑧その他外部要因 ・組踊等教育普及啓発事業については、沖縄芝居ワークショップの場合における解説の際にも組踊を取り上げたほうがよい。 ・戦災等により失われた琉球王国時代の文化遺産の調査研究については、発信コンテンツ制作にあたり、関係者からの許諾に時間がかかり、発信に支障をきたす事例があった。

成果指標

①計画通りの進捗(内部要因) ・文化財の指定件数(累計)については、目標達成に向けては、市町村等の関係機関との連携が不可欠であることから、文化財指定に向けた取組への指導・助言に引き続き取り組んでいく必要がある。

これからどうする(令和7年度・Action)

主な取組

①執行体制の改善 ・基地内埋蔵文化財分布調査事業については、基地内調査とその他開発に伴う調査の双方に対応し得る埋蔵文化財専門職員を確保するため、跡地利用計画に関する情報収集を進めつつ、関係機関への丁寧な説明を継続して行う。 ②連携の強化・改善 ・史跡等の保存活用計画、整備、買い上げ事業については、市町村の担当職員との連携を密にし、事業が遅滞なく年度内に完了できるよう目を配る。また、整備委員会の議事の内容について事前に市町村から情報を提供頂き、適切な指導助言ができるように準備を進める。また、委員会で決定した事項は市町村、県、文化庁で情報を共有し、事業の円滑化を図る。 ・無形文化財記録作成事業については、保存会等へ成果物の活用について、適宜助言する。 ・埋蔵文化財の発掘調査については、県や文化庁等が開催する研修会等への参加を促すために、対面とオンラインの併用等文化財担当者が参加しやすい環境の整備や、研修内容について検討する。また、特に嘉手納飛行場以南の米軍基地返還に伴う土地利用計画等の円滑化及び、埋蔵文化財の調査体制強化については、綿密な情報収集を図りつつ、市町村に対して体制強化に関する助言を継続して行う。また、市町村との連携を強化するため、市町村が実施する現場の現地指導を積極的に行い、綿密な情報共有を図る。 ・基地内埋蔵文化財分布調査事業については、基地内調査について、可能な限り早期の調査着手が実現できるよう、引き続き国関係機関や米軍との調整や情報収集等に努める。 ④創意工夫による取組の改善(合理化・効率化) ・史跡等の保存活用計画、整備、買い上げ事業については、史跡等の整備における最新の技法や施工例等の情報を文化庁および先進地域から収集し、県内の整備事業に反映させる。 ・組踊等教育普及啓発事業については、伝統芸能の解説と体験活動のバランスを重視したワークショップの実施に努める。具体的にはセリフの唱えやすり足体験、音楽体験などを積極的に行う。また、沖縄芝居ワークショップの場合における解説において、組踊も取り上げる。 ・無形文化財記録作成事業については、映像記録・記録集の活用についてこれまで記録・保存を主としてきたが、伝承者養成研修における記録資料の活用方法や計画を保存会と協議し、効果的な活用を促す。 ⑤情報発信等の強化・改善 ・民俗文化財の保存・継承については、市町村文化財保護行政担当研修会等において、九州地区民俗芸能大会に関して、事業の有用性や意義について説明すると同時に、派遣された団体のその後の活動状況についても情報を集める。 ・無形文化財記録作成事業については、県立図書館への資料の寄贈を行い、閲覧ができるようにする。また、市町村図書館での閲覧や上演ができるよう、著作権元への手続きを進める。また、文化財担当部局だけでなく、文化振興担当部局とも連携し、関係機関に対して同大会への周知を行っていく。 ・戦災等により失われた琉球王国時代の文化遺産の調査研究については、動画撮影時の関係者説明の徹底と事業趣旨理解に努める。 ⑥変化に対応した取組の改善 ・埋蔵文化財の発掘調査については、米軍基地の返還予定地及び移設先に伴う発掘調査が円滑に実施できるよう、沖縄防衛局からの情報収集を行うとともに、県及び関係市町村の体制整備や連携を図る。 ・基地内埋蔵文化財分布調査事業については、調整条件の変更に速やかに対応できるよう、国・米軍・市町村等の関係機関と密に連携を図る。 ・戦災等により失われた琉球王国時代の文化遺産の調査研究については、国外調査先との事前調整を綿密に行って旅費削減に努めるとともに、国際情勢を加味しながら調査を行う国を絞り込み調査を実施する。 ⑦取組の時期・対象の改善 ・民俗文化財の保存・継承については、派遣団体の推薦に当たっては、過去に派遣された団体の情報を市町村に共有することで、派遣経験が無い団体を推薦するよう依頼する。

成果指標

・文化財の指定件数(累計)については、市町村等の関係機関と連携しながら、調査・研究による価値づけ、所有者または管理者の同意など、文化財指定に向けた取組を推進することで、文化財の適切な保護を図る。

令和6年度のふりかえり

施策の推進状況の分析(Check)

当該施策の主な取組の進捗状況は「順調」である。令和6年度目標値は「目標達成の見込み」である。

主な取組

内部要因の分析 ①県の制度、執行体制 ・基地内埋蔵文化財分布調査事業については、跡地利用計画の策定に先立ち埋蔵文化財の調査が必要だが、県・基地所在市町村ともに諸開発に伴う調査も多いため、基地内調査に対応可能な埋蔵文化財専門職員が不足している。 ②他の実施主体の状況 ・史跡等の保存活用計画、整備、買い上げ事業については、文化財担当職員数を含む文化財保護行政のスキルに対して事業内容が負担過重となっている市町村があるので、整備の方針や申請書等の文書について特に留意して指導助言を行う。また、整備事業は委員会において整備の方針を決定していくが、その内容が指定文化財の整備として適切なものであるよう留意する。 ・無形文化財記録作成事業については、これまで作成した琉球舞踊の映像記録集は、保持者の経歴・実演等残す資料として作成しているが記録資料は時間が経つにつれ価値が増すものである為、現時点では作成した映像記録の活用は十分されていない。また、九州地区民俗芸能大会で上演した民俗芸能の記録(映像を含む)を作成しているが、活用についての周知が十分ではない。 ・埋蔵文化財の発掘調査については、市町村の埋蔵文化財専門職員は、現場件数に対して少数であることに加え、文化財全般の業務も兼ねるため、緊急の発掘調査が大規模もしくは同時多発的に生じた場合は対応が難しい。また、近年、一部の市町村で埋蔵文化財専門職員の新規採用が行われているが、大規模調査に際して新規採用職員の経験不足等が懸念される。 ・基地内埋蔵文化財分布調査事業については、跡地利用計画の円滑化には埋蔵文化財の試掘調査が不可欠となるが、米軍施設内は制約が多く、十分な調査が進んでいないのが現状である。 外部環境の分析 ④社会・経済情勢の変化 ・史跡等の保存活用計画、整備、買い上げ事業については、国庫補助事業の交付額の割合が減少傾向にあるため、整備計画の事業期間について見直しが必要となっている。 ・埋蔵文化財の発掘調査については、平成25年の嘉手納飛行場以南の米軍基地14施設と区域の土地返還合意を受け、移転先の施設建設に伴う発掘調査のほか、関係市町村における跡地利用計画の策定が急務となる。 ・基地内埋蔵文化財分布調査事業については、毎年のように米軍施設内での調整条件が変更となるため、その調整に時間を要することで、調査期間の短縮等の影響が懸念される。 ・戦災等により失われた琉球王国時代の文化遺産の調査研究については、燃料高騰に留意した県外・離島調査および製作者との調整が必要である。 ⑤県民ニーズの変化 ・無形文化財記録作成事業については、映像、記録集等は、保持者の経歴・実演等残す資料として作成されているが、伝承者研修は実際に保持者の指導のもと研修を実施しているため、資料活用の機会が少ない。 改善余地の検証等 ⑦その他 ・民俗文化財の保存・継承については、九州地区民俗芸能大会への派遣や補助事業の取り組み事例を紹介し、地域の伝統文化の保存継承に対しての同事業の有用性について、市町村担当者への周知を図る必要がある。また、九州地区民俗芸能大会の派遣団体が所在する市町村担当者にも民俗芸能をじかに見る機会を作り、大会参加が各地域の民俗芸能の保存・継承に対する意欲向上に寄与できることを理解してもらう必要がある。 ・組踊等教育普及啓発事業については、児童生徒がより意欲的に取り組めるよう、解説と体験活動のバランスを重視したワークショップの実施に取り組む必要がある。 ・無形文化財記録作成事業については、保存会等において、映像や記録の作成にとどまり、成果物の効果的な活用方法について検証されないケースもあると考えられることから、継続してその活用に助言する必要がある。 ・戦災等により失われた琉球王国時代の文化遺産の調査研究については、令和6年度に立ち上げたSNSを用いた製作工程等の発信の工夫が必要である。

成果指標

①計画通りの進捗 ・文化財の指定件数(累計)については、目標達成に向けては、市町村等の関係機関との連携が不可欠であることから、文化財指定に向けた取組への指導・助言に引き続き取り組んでいく必要がある。

施策の推進戦略案(Action)

主な取組

②連携の強化・改善 ・史跡等の保存活用計画、整備、買い上げ事業については、整備委員会の議事の内容について事前に市町村から情報を提供頂き、適切な指導助言ができるように準備を進める。また、委員会で決定した事項は市町村、県、文化庁で情報を共有し、事業の円滑化を図る。また、市町村の担当職員との連携を密にし、事業が遅滞なく年度内に完了できるよう目を配る。 ・無形文化財記録作成事業については、保存会等へ成果物の活用について、適宜助言する。また、他機関等へ記録の周知と活用を促していく。 ・埋蔵文化財の発掘調査については、特に嘉手納飛行場以南の米軍基地返還に伴う土地利用計画等の円滑化及び、埋蔵文化財の調査体制強化については、綿密な情報収集を図りつつ、市町村に対して体制強化に関する助言を継続して行う。また、市町村との連携を強化するため、市町村が実施する現場の現地指導を積極的に行い、綿密な情報共有を図る。 ・基地内埋蔵文化財分布調査事業については、基地内調査とその他開発に伴う調査の双方に対応し得る埋蔵文化財専門職員を確保するため、跡地利用計画に関する情報収集を進めつつ、関係機関への丁寧な説明を継続して行う。また、基地内調査について、可能な限り早期の調査着手が実現できるよう、引き続き国関係機関や米軍との調整や情報収集等に努める。 ④創意工夫による取組の改善(合理化・効率化) ・史跡等の保存活用計画、整備、買い上げ事業については、史跡等の整備における最新の技法や施工例等の情報を文化庁及び先進地域から収集し、県内の整備事業に反映させる。 ・組踊等教育普及啓発事業については、児童生徒がより意欲的に取り組めるよう伝統芸能の解説と体験活動のバランスを重視したワークショップの実施に努める。 具体的にはセリフの唱えやすり足体験、音楽体験などを積極的に行う。 ・無形文化財記録作成事業については、直接指導と記録収集した記録集の両輪で伝承者養成研修を行っていく必要がある。 ⑤情報発信等の強化・改善 ・無形文化財記録作成事業については、これまでに作成した映像や記録集を無形文化財の普及啓発において効果的に活用できるよう支援する。 ・埋蔵文化財の発掘調査については、県や文化庁等が開催する研修会等への参加を促すために、対面とオンラインの併用等文化財担当者が参加しやすい環境の整備や、研修内容について検討する。 ・戦災等により失われた琉球王国時代の文化遺産の調査研究については、模造復元の製作工程を広く紹介するため、コンテンツ作りを進める。 ⑥変化に対応した取組の改善 ・基地内埋蔵文化財分布調査事業については、調整条件の変更に速やかに対応できるよう、国・米軍・市町村等の関係機関と密に連携を図る。 ・戦災等により失われた琉球王国時代の文化遺産の調査研究については、県外や離島に在住の製作者との調整等が多くなるため、綿密に連携し、計画的に調整する。 ⑦取組の時期・対象の改善 ・民俗文化財の保存・継承については、令和7年度の九州地区民俗芸能大会に向けて派遣団体を早めに募集することで、各市町村担当者に当該大会について周知するとともに、参加を促す。また、市町村文化財保護行政担当研修会等において、九州地区民俗芸能大会に関して映像資料や記録集を用い、補助事業は、過去の取組事例や対象事業等の説明をし、これらの事業を活用する有用性等を周知する。

成果指標

・文化財の指定件数(累計)については、市町村等の関係機関と連携しながら、調査・研究による価値づけ、地権者の同意など、文化財指定に向けた取組を推進し、文化財の適切な保護を図る。

令和5年度のふりかえり

施策の推進状況の分析(Check)

当該施策の主な取組の進捗状況は「順調」である。令和6年度目標値は「目標達成の見込み」である。

主な取組

内部要因の分析 ①県の制度、執行体制 ・史跡等の保存活用計画、整備、買い上げ事業については、整備事業は委員会において整備の方針を決定していくが、その内容が指定文化財の整備として適切なものであるよう留意する。 ・基地内埋蔵文化財分布調査事業については、跡地利用計画の策定に先立ち埋蔵文化財の調査が必要だが、県・基地所在市町村ともに諸開発に伴う調査も多いため、基地内調査に対応可能な埋蔵文化財専門職員数が不足している。 ②他の実施主体の状況 ・史跡等の保存活用計画、整備、買い上げ事業については、文化財担当職員数を含む文化財保護行政のスキルに対して事業内容が負担過重となっている市町村があるので、整備の方針や申請書等の文書について特に留意して指導助言を行う。 ・無形文化財記録作成事業については、これまで作成した琉球舞踊の映像記録集は、保持者の経歴・実演等残す資料として作成しているが記録資料は時間が経つにつれ価値が増すものである為、現時点では作成した映像記録の活用は十分されていない。また、九州地区民族芸能大会で上映した民族芸能の記録(映像を含む)を作成しているが、活用についての周知が十分ではない。 ・埋蔵文化財の発掘調査については、近年、一部の市町村で埋蔵文化財専門職員の定年退職及び管理職昇進に伴う新規採用が行われているが、大規模調査に際して新規採用職員の経験不足等が懸念される。また、市町村の埋蔵文化財専門職員数は、現場件数に対して少数であることに加え、文化財全般の業務も兼ねるため、緊急の埋蔵文化財発掘調査が大規模もしくは同時多発的に生じた場合には対応が難しい。 ・基地内埋蔵文化財分布調査事業については、返還跡地利用計画の円滑化には埋蔵文化財の試掘が不可欠となる。しかしながら米軍施設内は制約が多く、十分な調査が進んでいない。 外部環境の分析 ④社会・経済情勢の変化 ・史跡等の保存活用計画、整備、買い上げ事業については、国庫補助事業の交付額の割合が減少傾向にあるため、整備計画の事業期間について見直しが必要となっている。 ・埋蔵文化財の発掘調査については、平成25年の嘉手納飛行場以南の米軍基地14施設と区域の土地返還合意を受け、移転先の施設建設に伴う発掘調査のほか、跡地関係市町村における跡地利用計画の策定が急務となる。また、今後、体制が未整備の市町村から県に対して、埋蔵文化財保存措置に関する協力依頼が増加するとともに、各種開発への対応増も予想される。 ・基地内埋蔵文化財分布調査事業については、毎年のように米軍施設内での調整条件が変更となるため、その調整に時間を要することで、調査期間の短縮等の影響が懸念される。 ・戦災等により失われた琉球王国時代の文化遺産の調査研究については、模造復元に関して、昨今の社会情勢の変化による原材料の枯渇や高騰に留意した原材料の確保が必要である。 ⑤県民ニーズの変化 ・無形文化財記録作成事業については、映像、記録集等は、保持者の経歴・実演等残す資料として作成されているが、伝承者研修は実際に保持者の指導のもと研修を実施しているため、資料活用の機会が少ない。 改善余地の検証等 ⑦その他 ・民俗文化財の保存・継承については、九州地区民俗芸能大会への派遣や補助事業の取り組み事例を紹介し、地域の伝統文化の保存継承に対しての同事業の有用性について、市町村担当者への周知を図る必要がある。また、九州地区民俗芸能大会の派遣団体が所在する市町村担当者にも民俗芸能を直に見る機会をつくり、大会参加が各地域の民俗芸能の保存・継承に対する意欲向上に寄与できることを理解してもらう必要がある。 ・組踊等教育普及啓発事業については、セリフの唱えなどの体験活動を組み込んだ結果、ワークショップの内容が充実したものになった。児童も積極的にワークショップに取り組んでいた。 ・無形文化財記録作成事業については、保存会等において、映像や記録の作成にとどまり、成果物の効果的な活用方法について検証されないケースもあると考えられることから、継続してその活用に助言を行う必要がある。 ・戦災等により失われた琉球王国時代の文化遺産の調査研究については、模造復元の製作工程等を広く紹介するための発信方法を工夫する必要がある。

成果指標

①計画通りの進捗 ・文化財の指定件数(累計)については、文化財の適切な保護を図るため、市町村等の関係機関と連携しながら、文化財指定に向けた取組への指導・助言を行う必要がある。

施策の推進戦略案(Action)

主な取組

②連携の強化・改善 ・史跡等の保存活用計画、整備、買い上げ事業については、整備委員会の議事の内容について事前に市町村から情報を提供頂き、適切な指導助言ができるように準備をする。また、委員会で決定した事項については市町村、県、文化庁で情報を共有し、事業の円滑化を図る。また、市町村の担当職員との連携を密にし、事業が遅滞なく年度内に完了できるよう目を配る。 ・埋蔵文化財の発掘調査については、市町村との連携を強化するために、市町村が実施する現場の現地指導を積極的に行い、綿密な情報共有を図る。また、特に嘉手納飛行場以南の米軍基地返還に伴う跡地利用計画等の円滑化及び、埋蔵文化財の調査体制強化については、綿密な情報収集を図りつつ、市町村に対して体制強化に関する助言を継続して行う。 ・基地内埋蔵文化財分布調査事業については、基地内調査とその他開発に伴う調査の双方に対応し得る埋蔵文化財専門職員数を確保するために、返還跡地利用計画に関する情報収集を行いつつ、関係機関への丁寧な説明を継続して行う。また、基地内調査について、引き続き可能な限り早期に国や米軍との情報収集や調整、各種申請を開始するよう努める。 ③他地域等事例を参考とした改善 ・史跡等の保存活用計画、整備、買い上げ事業については、史跡等の整備における最新の技法や施工例等の情報を文化庁及び先進県から収集し、県内の整備事業に反映させる。 ⑤情報発信等の強化・改善 ・無形文化財記録作成事業については、これまでに作成した映像や記録集を無形文化財の普及啓発において効果的に活用できるよう支援をする。 ・埋蔵文化財の発掘調査については、県が文化庁等が開催する研修会等への参加を促すために、文化財担当者が参加しやすい環境の提供や研修内容について検討する。 ・戦災等により失われた琉球王国時代の文化遺産の調査研究については、模造復元製作が始まるため、SNS等を用いた継続的な情報発信する。また、その運用方法について検討・工夫する。 ⑥変化に対応した取組の改善 ・組踊等教育普及啓発事業については、新型コロナ感染症が収束してきたため、解説と体験活動のバランスを重視したい。体験活動を通して児童生徒が意欲的に取り組めるようにする。具体的にはセリフの唱えやすり足体験、音楽体験等を行う。 ・戦災等により失われた琉球王国時代の文化遺産の調査研究については、科学分析や試作等を行いながら、原材料の検討や確保、入手が難しい場合は代替材の使用等を監修委員の監修を受けながら検討する。 ⑦取組の時期・対象の改善 ・民俗文化財の保存・継承については、令和6年度の九州地区民俗芸能大会に向けて派遣団体を早めに募集することで、各市町村担当者に当該大会について周知するとともに、参加を促す。また、市町村文化財保護行政担当研修会等において、九州地区民俗芸能については映像資料や等を用い、補助事業等については過去の取組事例や対象事業等の説明を行い、これらの事業を活用する有用性等を周知する。

成果指標

・文化財の指定件数(累計)については、市町村等の関係機関と連携しながら、文化財指定に向けた取組を推進し、文化財の適切な保護を図る。

令和4年度のふりかえり

施策の推進状況の分析(Check)

当該施策の主な取組の進捗状況は「順調」である。令和6年度目標値は「目標達成の見込み」である。

主な取組

内部要因の分析 ①県の制度、執行体制 ・史跡等の保存活用計画、整備、買い上げ事業については、整備事業は委員会において整備の方針を決定していくが、その内容が指定文化財の整備として適切なものであるよう留意する。 ・基地内埋蔵文化財分布調査事業については、跡地利用計画の策定に先立ち埋蔵文化財の調査が必要だが、県・基地所在市町村ともに諸開発に伴う調査も多いため、基地内調査に対応可能な埋蔵文化財専門職員数が不足している。 ②他の実施主体の状況 ・史跡等の保存活用計画、整備、買い上げ事業については、文化財担当職員数を含む文化財保護行政のスキルに対して事業内容が負担過重となっている市町村があるので、整備の方針や申請書等の文書について特に留意して指導助言を行う。 ・無形文化財記録作成事業については、これまで琉球舞踊の映像記録集は保持者の経歴・実演等残す資料として作成しているが、記録した資料に関しては時間が経つにつれ価値が増すものであるため、現時点では作成した映像記録の活用が不十分である。また、九州地区民俗芸能大会で上演した民俗芸能の記録(映像を含む)を作成しているが、活用についての周知が十分ではない。 ・埋蔵文化財の発掘調査については、市町村の埋蔵文化財専門職員数は、現場件数に対して少数であることに加え、文化財全般の業務も兼ねるため、緊急の埋蔵文化財発掘調査が大規模もしくは同時多発的に生じた場合には対応が難しい。また、近年、一部の市町村で埋蔵文化財専門職員の定年退職および管理職昇進に伴う新規採用が行われているが、大規模調査に際して新規採用職員の経験不足等が懸念される。 ・基地内埋蔵文化財分布調査事業については、返還跡地利用計画の円滑化には埋蔵文化財の試掘が不可欠となる。しかしながら米軍施設内は制約が多く、十分な調査が進んでいない。 外部環境の分析 ④社会・経済情勢の変化 ・史跡等の保存活用計画、整備、買い上げ事業については、新型コロナウィルス感染症拡大等の影響に伴い、年度内の工事完了が困難となったため、次年度に繰り越す事業が2件あった。また、国庫補助事業の交付額の割合が減少傾向にあるため、整備計画の事業期間について見直しが必要となっている。 ・埋蔵文化財の発掘調査については、今後、体制が未整備の市町村から県に対して、埋蔵文化財保存措置に関する協力依頼が増加するとともに、各種開発への対応増も予想される。また、平成25年の嘉手納飛行場以南の米軍基地14施設と区域の土地返還合意を受け、移転先の施設建設に伴う発掘調査のほか、跡地関係市町村における跡地利用計画の策定が急務となる。 ・基地内埋蔵文化財分布調査事業については、コロナ禍により、米軍担当者との連絡体制の在り方が変更となり、調整に遅れが生じる場合がある。また、毎年のように米軍施設内での調整条件が変更となるため、その調整に時間を要することで、調査期間の短縮等の影響が懸念される。 ・戦災等により失われた琉球王国時代の文化遺産の調査研究については、模造復元に関して、昨今の社会情勢の変化による原材料の枯渇や高騰に留意した原材料の確保が必要である。また、工芸関係者や職人等の製作者の確保が課題である。 ⑤県民ニーズの変化 ・無形文化財記録作成事業については、映像・記録集等は、保持者の経歴・実演等残す資料として作成しているが、伝承者研修は実際に保持者の指導のもと研修を実施しているため、資料活用の機会が少ない。 改善余地の検証等 ⑦その他 ・民俗文化財の保存・継承については、九州地区民俗芸能大会への派遣や補助事業の取り組み事例を紹介し、地域の伝統文化の保存継承に対しての同事業の有用性について、市町村担当者への周知を図る必要がある。また、九州地区民俗芸能大会の派遣団体が所在する市町村担当者にも民俗芸能をじかに見る機会を作り、大会参加が各地域の民俗芸能の保存・継承に対する意欲向上に寄与できることを理解してもらう必要がある。 ・組踊等教育普及啓発事業については、沖縄芝居ワークショップでは、新型コロナ感染症対策の影響もあり、解説時間が長くなっていた。アンケートには、体験活動の時間を増やしてほしいとの意見もみられた。 ・無形文化財記録作成事業については、保存会等において、映像や記録の作成にとどまり、成果物の効果的な活用方法について検証されないケースもあると考えられることから、継続してその活用に助言する必要がある。 ・戦災等により失われた琉球王国時代の文化遺産の調査研究については、模造復元の製作工程等を広く紹介するための発信方法を工夫する必要がある。

成果指標

①計画通りの進捗 ・文化財の指定件数(累計)については、文化財の適切な保護を図るため、市町村等の関係機関と連携しながら、文化財指定に向けた取組への指導・助言を行う必要がある。

施策の推進戦略案(Action)

主な取組

②連携の強化・改善 ・史跡等の保存活用計画、整備、買い上げ事業については、市町村の担当職員との連携を密にし、事業が遅滞なく年度内に完了できるよう目を配る。また、整備委員会の議事内容について事前に市町村から情報を提供してもらい、委員会で適切な指導助言ができるように準備する。また委員会で決定した事項は市町村、県、文化庁で情報を共有し、事業の円滑化を図る。 ・埋蔵文化財の発掘調査については、市町村との連携を強化するために、市町村が実施する現場の現地指導を積極的に行い、綿密な情報共有を図る。また、特に嘉手納飛行場以南の米軍基地返還に伴う跡地利用計画等の円滑化および、埋蔵文化財の調査体制強化については、綿密な情報収集を図りつつ、市町村に対して体制強化に関する助言を継続して行う。 ・基地内埋蔵文化財分布調査事業については、基地内調査とその他開発に伴う調査の双方に対応し得る埋蔵文化財専門職員数を確保するために、返還跡地利用計画に関する情報収集を行いつつ、関係機関への丁寧な説明を継続して行う。また、基地内調査について、引き続き可能な限り早期に国や米軍との情報収集や調整、各種申請を開始するよう努める。 ③他地域等事例を参考とした改善 ・史跡等の保存活用計画、整備、買い上げ事業については、史跡等の整備における最新の技法や施工例等の情報を文化庁および先進県から収集し、県内の整備事業に反映させる。 ⑤情報発信等の強化・改善 ・民俗文化財の保存・継承については、市町村文化財保護行政担当研修会等において、九州地区民俗芸能については映像資料や等を用い、補助事業等については過去の取組事例や対象事業等を説明し、これらの事業を活用する有用性等を周知する。 ・無形文化財記録作成事業については、市町村文化財保護行政担当研修会等において、九州地区民俗芸能については映像資料や等記録集を用いて説明を行い、当該大会派遣団体を中心に、映像資料等の貸し出しを行う。また、これまでに作成した映像や記録集を無形文化財の普及啓発において効果的に活用できるよう支援をする。 ・埋蔵文化財の発掘調査については、県が文化庁等が開催する研修会等への参加を促すために、文化財担当者が参加しやすい環境の提供や研修内容について検討する。 ・戦災等により失われた琉球王国時代の文化遺産の調査研究については、模造復元の製作工程等を広く紹介するための効果的な発信方法を検討する。 ⑥変化に対応した取組の改善 ・戦災等により失われた琉球王国時代の文化遺産の調査研究については、復元候補の中から、原材料や製作者の確保等を検討したうえで優先順位をつけ、より実現性が高い模造復元対象資料を絞り込む。 ⑦取組の時期・対象の改善 ・民俗文化財の保存・継承については、令和5年度の九州地区民俗芸能大会に向けて派遣団体を早めに募集することで、各市町村担当者に当該大会について周知するとともに、参加を促す。 ⑧その他 ・組踊等教育普及啓発事業については、解説と体験活動のバランスを再調整する。セリフの唱えなど、新型コロナ感染症対策により実施できなかった体験活動を組み込むなど工夫する。

成果指標

・文化財の指定件数(累計)については、市町村等の関係機関と連携しながら、文化財指定に向けた取組を推進し、文化財の適切な保護を図る。

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出典

県の報告書での番号は施策 1-(4)-ア-④(基本施策 1-(4))です。報告書の PDF では、この番号で探せます。