ポイント
- このサイトの予算の合計(R7の決算見込額で約3,129億円)は、県の取組の予算です。国が沖縄のために組む沖縄振興予算(令和7年度 2,642億円)とは別のものです。
- 重なるのは、財源が「内閣府計上」「一括交付金」の事業(約1,444億円)です。「県単等」「各省計上」(約1,677億円)は沖縄振興予算の外のお金です。
- 「県単等」は県が自分で使い道を決められるお金ですが、国から配られる地方交付税や借金(県債)も元になっています。県民の税金だけではありません。
- 金額は「主な財源」で分けた事業費なので、国のお金の事業にも県の負担分が含まれます(一括交付金のソフト事業なら2割)。
財源の区分
金額は令和7年度の報告の決算見込額で、同じ予算事業の重複と誤記の疑いがある金額を除いたものです。
県単等
1,233.4億円 (39.4%)
県が自分の裁量で使えるお金で行う事業
- 誰が負担するか
- 県(元になるお金は県税・地方交付税・県債・基金など)
国の補助金のように使い道が決められたお金を使わず、県が自分で使い道を決められるお金で行う事業です。元になるお金には、県民や県内の会社が納める県税のほか、国から配られる地方交付税(使い道は自由)や、借金(県債)、貯金(基金)も含まれます。「県単独」でも、県民の税金だけでまかなっているわけではありません。
一括交付金(ソフト)
215.6億円 (6.9%)
沖縄振興特別推進交付金。県が選んだソフト事業に使える国の交付金
- 誰が負担するか
- 国が8割、県が2割
沖縄振興のために国が交付する、使い道の自由度が高いお金です。人材育成・観光・離島の振興など、県が自主的に選んだソフト事業に使えます。事業費の8割を国が出し、2割は県の負担です(金額は県の負担分を含む事業費)。
県はこの交付金を使った事業ごとに成果目標を立て、毎年その達成状況をしています(県の公表ページ(別のタブで開きます)。R6は176事業)。 事業ごとの評価(◎○△未)は一括交付金の事業をさがすで一覧でき、成果目標・予算の執行・今後の方針は各施策のページの「一括交付金(ソフト)の事業」で見られます。
一括交付金(ハード)
539.5億円 (17.2%)
沖縄振興公共投資交付金。道路や学校の整備などに使える国の交付金
- 誰が負担するか
- 国と県(国の負担の割合は事業の種類による)
沖縄振興のための一括交付金のうち、道路整備や学校の建築・改築などのハード事業を対象とするものです。
内閣府計上
688.4億円 (22.0%)
国の沖縄振興予算(内閣府に計上)から補助を受ける事業
- 誰が負担するか
- 国の補助と県の負担
沖縄の公共事業などの国の予算は、内閣府にまとめて計上されています(沖縄振興予算)。その補助を受けて県が行う、農業の基盤整備・下水道・港湾などの事業です。
各省計上
443.2億円 (14.2%)
内閣府以外の省庁の予算から補助を受ける事業
- 誰が負担するか
- 国の補助と県の負担
厚生労働省・こども家庭庁・農林水産省など、内閣府以外の省庁の予算に計上された補助金を受けて行う事業です。子育て支援や水道、地すべり対策など、全国共通の制度によるものが多くあります。
その他
9.1億円 (0.3%)
国が直接行う事業、市町村の事業、財源の記載が無いもの
- 誰が負担するか
- —
国が直接行う事業(国直轄)や市町村の事業、財源の欄が「―」のものです。金額はわずかです。
「県単等」のうち656.8億円は県単融資事業費(中小企業などへの融資の原資)です。県の歳入の「諸収入」には、県が貸したお金の返済(貸付金元利収入)が入ります。 融資の原資は、こうして返済されて戻ってくるお金とみられ、ほかの事業費とは性格が違います。これを除くと、県単等は約577億円です。
沖縄振興予算とのちがい
沖縄振興予算は、国(内閣府沖縄担当部局)が沖縄の振興のために組む予算です。令和7年度は2,642億円(前年度2,678億円)、令和8年度の予算案は2,647億円です。 このうち、国が直接行う道路・港湾・空港の事業や、沖縄科学技術大学院大学(OIST)、市町村に交付される分は、県の取組の予算にはほとんど出てきません。
| 沖縄振興予算 | このサイトの予算の合計 |
|---|
| 何の予算か | 国(内閣府)が沖縄のために組む予算 | 県の主な取組(PDCA)に書かれた予算事業の事業費 |
|---|
| 金額 | 2,642億円(令和7年度当初) | 3,129.1億円(R7決算見込額) |
|---|
| 含むもの | 国直轄の公共事業、一括交付金(県・市町村)、OIST など | 県単等・内閣府計上・一括交付金(県分)・各省計上の事業 |
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| 含まないもの | 県単独の事業、内閣府以外の省庁の補助事業 | 県の人件費や借金の返済、主な取組に入っていない県の事業(国直轄・市町村の事業は、取組に書かれたわずかな分だけ含む) |
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沖縄振興予算の内訳(令和7年度、2,642億円)
主な項目。内閣府の資料による。
公共事業関係費等道路・港湾・空港・農業の生産基盤・学校施設など。国が直接行う事業(国直轄)を含む
1,258億円
沖縄振興一括交付金ソフト342億円(沖縄振興特別推進交付金)・ハード380億円(沖縄振興公共投資交付金)。県と市町村に交付
721億円
沖縄科学技術大学院大学(OIST)学園の運営と施設整備の支援
201億円
沖縄振興特定事業推進費一括交付金(ソフト)を補う、市町村などの事業
95億円
駐留軍用地跡地先行取得事業費自治体による跡地の土地の先行取得の支援(新規)
68億円
その他離島の活性化、子どもの貧困対策など
299億円
県の予算全体(一般会計)とのちがい
沖縄県の令和7年度の一般会計の当初予算は8,894億円です。このサイトの合計(約3,129億円)は、PDCAの主な取組に書かれた予算事業の分です。ほとんどは一般会計の事業ですが、企業局の事業や流域下水道事業会計など、一般会計ではない会計の事業も入っているので、一般会計の一部というわけではありません。 教員・警察官・県職員の人件費や借金の返済などは、取組の予算事業としては出てきません。
県に入ってくるお金のうち、県税など自分で集めるお金(自主財源)の割合は44.5%で、過去最高です。 ただし、国から配られる地方交付税(2,260億円)は、県税(1,689億円)より多くなっています。
県に入ってくるお金(歳入、令和7年度当初、8,894億円)
自主財源・依存財源の区分と説明は県の資料による。
地方交付税依存財源・使い道が自由(一般財源)。全国で同じ水準の行政サービスができるよう、国から配られるお金。使い道は自由
2,260億円
国庫支出金依存財源。特定の事業のために国から受け取るお金。一括交付金もここに入る
1,943億円
県税自主財源・使い道が自由(一般財源)。県民や県内の会社が納める税金
1,689億円
諸収入自主財源。県が貸したお金の返済(貸付金元利収入)や延滞金など
802億円
地方消費税清算金自主財源・使い道が自由(一般財源)。地方消費税のうち沖縄県の取り分として配られるお金
740億円
繰入金自主財源。基金(県の貯金)などから入るお金
505億円
県債依存財源。国や銀行などから借りるお金
419億円
地方譲与税依存財源・使い道が自由(一般財源)。国が受け取った税金から、決まったルールで配られるお金
307億円
その他大半が自主財源。使用料・手数料など(自主財源218億円・依存財源11億円)
229億円
県から出ていくお金(歳出・性質別、令和7年度当初)
四捨五入のため合計が一致しないことがあります。
よくある誤解
- このサイトの予算の合計は、沖縄振興予算のこと?
- いいえ。沖縄振興予算は国の予算で、このサイトの合計は県の取組の予算です。重なる部分(内閣府計上・一括交付金)はありますが、範囲が違います。
- 「県単独」の事業は、県民の税金だけでまかなっている?
- いいえ。県が使い道を決められるお金には、国から配られる地方交付税や地方譲与税、借金(県債)、貯金(基金)も含まれます。沖縄県では地方交付税が県税より多くなっています。
- 一括交付金の事業の金額は、全部が国のお金?
- いいえ。金額は事業費で、ソフト事業なら2割は県の負担です。報告書の財源は「主な財源」なので、他の財源が少し混じることもあります。
- 予算の合計は、県が実際に使ったお金の合計?
- 目安です。取組に書かれた予算事業だけを集めたもので、部局の検証票が手に入らない取組は入らず、融資の原資のように性格の違うお金も含みます。予算と財源の注意書きもご覧ください。
出典
国・県の資料の数字は2026-10-10に確認したものです。